0-た さんより

なすびさんがお遍路に出られるとのこと!地元民としてはとてもうれしく思います。発心の言葉も心に響きました。

私は、庵治の石切り場の川を挟んだ、屋島東町に住んでいます。毎日石を叩く音を聞いています。
現在、縁あって、四国88か所最後の札所大窪寺のある「さぬき市」で日本一やさしいお土産作りをしています。それは、地元の障害のある人もない人もお年寄りも、みんなが作るお遍路さんのお土産です。結願の寺大窪寺では、すり減った金剛杖を感謝して奉納する習慣があります。その杖に因んで、竹(さぬき市長尾は竹の産地)で作ったミニチュアの金剛杖を作りました。

この杖には手描きの絵手紙も添えてあります。いづれも障害や高齢、ひきこもりといった、社会的に弱い立場の人たちが中心となって作っています。地元に住みながらも、体が弱くお遍路出られない人たちがたくさんいます。その人たちの想い「私の分まで巡ってください」という気持ちを込めて、一つ一つ手作りしています。

そして、四国には「お接待」という美しい習慣もあります。お遍路さんの旅のご無事と、願いの成就をお祈りながら心を込めて作っています。このお土産は「杖のあと」と名付けてい ます。多くのボランティアの協力によっても作られています。今年のさぬき市のイベントお遍路ウォークに合わせて発売する予定です。四国遍路が千年も続いた背景には、飢饉や災害、病気や障害など、家や仕事を失った人たちが弘法大師の慈悲と、四国の人たちのお接待にすがって、死ぬまでお遍路をした(しなければならなかった)という悲しくもあたたかい歴史があります。

どうぞ、なすびさんには、そんなお遍路文化にもう一度すがろうとする地元の人たちの気持ちを知っていただき、その想いを私たちに代わって、88ヶ寺を回って伝えてきて欲しいと思いました。

四国遍路は決して癒しの旅や自分探しの旅だけではないのです。「南無大師遍照金剛」とは、「自分に厳しく、他人にやさしく労わりの心を持つ」というお大師様の教えです。この素晴らしいお遍路の精神を、私たちはお土産作りを通して多くの人に伝えていきたいと思っています。 お遍路文化は地元民みんなの文化であり宝です。遍路に出られない障害のある人たちも、様々な形で関わっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。そして、無事に結願できますこと、心よりお祈り申し上げます。

たんぽぽの風企画(さぬき市末1295−1)
 代表 石原 龍仁(脳梗塞による失語症) 代筆 櫻木

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