僕と片岡監督はロサンゼルスに留学している時に知り合った仲間です。
いわゆる「アメリカかぶれ」していた20代は、
「アメリカ人はハグとかキスとかしょっちゅーしていて愛情表現が豊かだなー」とか、
「アメリカ人の男性はレディーファーストで女性に優しいな」とか、
結構まじめに信じていて「俺アメリカ帰りやねん顔」をしてそこら中で言いふらしていました。
もちろん今でもアメリカもアメリカ人も大好きですが、
日本にだって、日本人にだって、探せばちゃんと「愛」はある。
それは方法が違うだけ(高橋努もたぶんそう思っているはず)。
そんな事を痛感させられた一年でした。もちろんこの映画を通してね。
去る12月22日、スタッフを集めて長編バージョンのラッシュ試写会が行われ、その後キャストのみんなが合流して東京での打ち上げパーティーが行われました。
この年末のクソ忙しい時に、二次会も入れるとほぼみんな集まってきてくれました。
高松からも、大阪からも、姫路からも。
これを愛と呼ばずに何と呼ぶんだ。
「あなたたち、アーティストなんでしょ?クリエイターなんでしょ?職人なんでしょ?
モノつくりたいんだったら、タダでもやるってくらい腹くくってやりなさいよ」
さぬき映画祭後に書いたブログの中にうちの奥さんの言葉を載せたんですが、これが意外と反響が大きくて。
職人テラさんから、キャストの佐藤くん、提坂さんも見て共感してくれて。
少しづつだけど、このちっちゃな映画が抱えているのは何やらとっても大きなものだと気づき始めてくれた気がします。
そう実感できた誕生日イブ。
そうです、12月23日は僭越ながらアリP35回目の誕生日。
(すんません、22日に打ち上げ組んだのはわざとです。)
大好きなみんなにお祝いまでしてもらって。
もっかい言おう、
これを愛と呼ばずして何と言うんだ。
大事なのは、こういう思いを言い出しっぺの僕だけが独り占めしちゃだめってこと。
みんなが同じ気持ちでこの映画のこと、心にとめておいてもらえるかが大事なんです。
もちろんこれから見てくれる人も含めて。
長編を見て思ったのはそんな感じ。タイトルの「紲(きずな)」に込めたのもそんな気持ち。
おっと、また長くなってしまいました。
今年の僕のブログはこれでおしまいです。
来年春には、ようやく皆さんにお披露目できますのでもうしばらくお待ちください。
庵治、牟礼の皆様はもちろん、スタッフ、キャスト、すべての関係者の皆様に感謝です!
来年も、どんな事も疎かにせずがんばります(だって年男だし)。
【アリP】