また少しご無沙汰してました。
プロデューサーのアリPです。
地震、大変でしたね。ていうか今も大変ですね。
でも、北関東、東北の方々の事を思うと東京での苦労なんてクソみたいなもんです(すいません言葉が悪くて、でも気持ちを込めたくて)。
新聞やテレビでは政府や東京電力の対応に不満続出みたいな描かれ方していますが、ツイッター上では「誰しもが初めての事なんだから仕方ない。今こそみんなで力を合わせるときだ」という声で溢れています。ホリエモンと浜崎あゆみが有益な情報を拡散してくれています。ニュース程リアルな東京は混乱していませんのでご安心ください。
今日は一つ、忘れないうちに書いておきたいことがあります。
11日、地震が起こった直後のちょっとした奇跡の話。
表参道(港区)のオフィスで地震にあった僕。まっさきに浮かぶのが家族の安否。
妻は御茶ノ水の病院勤務。無事であっても患者さん優先だから電話に出ないのは当たり前。それは覚悟のこと。
西荻窪の自宅近くの保育園に4歳と1歳の息子達はどうなんだろう。当然電話はつながらない状態。地震の被害もまだニュースで流れてこない時間です、不安でしょうがない。
一か八か、ツイッターで「西荻駅近く、ニッポンレンタカー隣のあゆみ園の状況わかる方教えてください!」とつぶやいてみました。
一度アカウントを閉じて新しくアカウントを取り直した僕はフォローしてくれる人の数もほんのわずか。ちっちゃい保育園のピンポイントで状況がわかる人なんてほんのわずか。その人がツイッターやってるとは限らないし、やってたとしても僕のつぶやきを見てるとは限らない。
数分後、映画「紲」でスチールを担当してくれた中野愛子さんがリツイート(僕のつぶやきを中野さんのフォロワーに伝えること)。
続いてサウンドトラックの三島くん、主演のまりえちゃん、この3人のうちのどなたかのフォロワーのAさんがリツイートしてくれた。
そして10分。
見ず知らずの人が「あゆみ園のこどもたち屋外に避難していて無事でしたよ!」の書き込みが。
余震の続くオフィスでその書き込みを見たとき、ちょっと震えました。
ツイッターの機能の凄さも去ることながらリツイートしてくれたのがこの映画で知り合ったメンバーだという事に僕は心が震えました。
知らせてくれた方を始め、リツイートしてくれたみんなに感謝。
たかがデジタルディバイスの一つにすぎないけれど、愛子さん、三島くん、まりえちゃんは、僕が困っている顔を浮かべてくれてリツイートしてくれたのかもしれない。顔や声を知ってるから「助けよう、広めよう」という気持ちが小さな奇跡を呼んで来てくれたのかもしれない。そう思わずにはいられない地震直後の出来事でした。
そう、これから僕らがやらなくちゃいけない事はこのような奇跡をどんどんどんどん大きなものにしていくこと。地震にも火事にも津波にも放射能にも負けない人の絆を強くして広げて続けていくこと。
「無縁社会」だなんて言葉ぶっとばしてやる。
知恵と力とお金と物資とみんなで集めましょう。
大それたことを書いてしまい「お前なんてナンボのもんじゃーい!」とおしかりを受けそうですが、「神戸」と「911」を近くで経験した一人として、まだまだこんな事ではへこたれない決心を示しておきたかったのです。