-
「お父さんとは上手くいっとる?」「・・・うん」
-
「イイ作品作るように頑張るよ」「オマエには百年早い」
「そうやっとるとお父さんそっくりやな~と思って」「そう?」
「馬鹿野郎!何遍言うたら分るんや!」
「こうやって、指と手首を使って・・・」
「結維、まだ鈴木のコト好きでしょ?」「・・・」
「オヤジ、オフクロの葬式のときおらんかったしな」
「翔ちゃんが羨ましいな。一生懸命になれるものがあって・・・」
「あんたさ~。結局何が作りたいわけ?」「それが分らんから作っとんや」
「なぁ、オマエにしか歩めない、オマエにしか作れない道だってあるんだぞ」
「おとうさん・・・気分はどう?」「あぁ・・・大丈夫や・・・」
「これ、舐めてみぃ・・・」「庵治石の味がするやろ?」
「こいつとケンカ別れするなんて・・・私はアホなことした」
-
「翔太、帰っとったんか」
-
-
「ゴロウどこ行くん?」
-
「こんにちは」
「何の用や?」
「いえ・・・別に・・・」 -
「俺やっぱちょっとこまこっちに居ることにしたわ。」
「えぇ!?」 -
「ここで働かせていただき・・・」
「やめとけ」 -
「久しぶりだね」
「あの人、結維のお父さんやったんや?」 「先生、今日も暑いですね」
「・・・」
「先生、」
「先生先生言うな!」「あれは何しょんですか?」
「石の声を聞っきょんじゃ」「俺、本気やで」
「あんたに石屋の仕事は務まらん!」「全部やり直せ」
「これ、全部ですか?」「いつになったらちゃんと教えてもらえるんですか?」
「何を甘えとるんや」