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皆様、ご無沙汰しております。監督の片岡です。
お変わりありませんでしょうか?
この凄い!書は、書家 福田祥洲さんが、映画の題字のために書いて下さったものです。映画のフラグシップ「顔」です。しかし、映画の題字と言うには恐れ多い「作品」です。
書家 祥洲の墨の世界
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祥洲さんは、今回の映画でスチールを担当して下さった、写真家 中野愛子さんの古いご友人でもあり、脚本の段階から色々とご協力を頂いている、敬愛する素晴らしい書家の方です。
京都や浅草で、無理言ってお忙しい祥洲さんに時間を頂いて、何度か打ち合わせを重ねて、映画の題字として、書のベクトルが見えて来た時、
「片岡、すげえの書いてやるからな!元気出せ!」
と祥洲さんが仰ってくれました。
私生活で心が折れまくったり、しんどい事が重なった時期だったので、嬉しくて帰りの電車で涙が止まらなくて困ったのを思い出します。
ブログ書いてても涙出てきます。
この「紲」の書にたどり着くまで、祥洲さんは京都のアトリエにこもり、「紲」という一文字だけで個展が出来てしまう程、何度も何度も書き直して下さいました。
映画「紲(きずな)」の公式ページを見ていても、サイト構築の表には見えない作り手の「裏」の大変さがある訳で。
あ、ブログをがんばって日々書いてる、ストーンマンさんの事ですよ。
「妥協する」「手を抜く」「信念を曲げる」
そういう言葉は、職人の辞書「性分」には存在しない。
書家も石工と同じで、何年、何十年と鍛錬した「基礎」となる「技術」があって、初めて「応用」となる「作品性」が生み出せる、そう祥洲さんは仰ってました。
映画の編集作業は順調です。試行錯誤して元に戻ってまた試行錯誤して、切っては捨て、拾っては切っての連続です。
と、時間がかかってる言い訳をしてみました。
そんなこんなの試行錯誤で新しいアイディアが出ると・・・
僕は、かなり有川Pに無理言って困らせてますが、
「俺は一切、手を抜かなかった」
そう、映画が完成した後に言いたいだけなんです。
「結果」がすべてだと思ってます。
有P愛してるぜ!