石琴とコンセプチュアルアート

 映画の中で、石琴とコンセプチュアルアートという小道具を求められました。
映画の内容においてもポイントになるであろう小道具らしかったです。

ところが
石琴といえばサヌカイトが有名です、叩けば余韻のある綺麗な音が出る讃岐特有の石です。当然、この石で石琴を作るものだと思っていたのですが、なんと、監督は庵治石で石琴を作ってください!と無理難題を庵治の中心で叫ぶのでした。

結果、ボクたちはブツクサ言いながら、400年以上の庵治石加工の歴史の中で始めての試みをやってしまったのです。(そんなたいそうな・・・)

ボクたちは庵治石が音の出る石とはこれぽっちも思ってなく、固定観念はもとより現実にその石を加工しているのですから全く無理に決まってるじゃんと思っていたわけ、、、(シロウトはこれだからなぁ~、なんて。) それでも、作れとおっしゃる。。。。

まぁ、形だけ作ってれば音は後から入れられるんだろうと、とりあえず製作にかかる、となんと、・・・出るんです、音階が。

それも、一度に3人が別々に製作を開始して、その中のこだわりのオッサンは見事に楽器としても通用するぐらい音色、音階を実現してしまった、本当にびっくり、アッパレデス。

劇中のどこかでその音も流れるんじゃないかと思いますのでこのサウンドオブジアースは聞き逃さずに!  よろしくです。

もうひとつは

コンセプチュアルアートというボクは聞いたことのない言葉、これもすぐに作ってくださいと傍若無人な指示を出す監督。町の下っ端職人であるボクたち(テラさんと)がそんなアートをすぐに作れるはずがないのです。それでも作れと。。。

コンセプチュアル・アート(Conceptual art)、ググって見ると、これまた意味のわからない言葉の数々があらわれるのでした。

たぶん、要は具現化された作品はただの結果であり、このアートの意味はその作品を目指した意識、構想、工程、なんかの作品作りの概念であるらしく、ソレを芸術として表現すること、、だと勝手に解釈したわけですが。

で、やっぱりチンプンカンプンなので監督にお聞きしたところ、主人公翔太が当時やろうとしていたことの中に無意識であるが若い翔太の本来(根底)の気持ちを表現してる作品だと、いうことであった。。。う~ん、やっぱり、ボクわからん。。

が、作りました、ただの結果を。

劇中に出てくるかどうかわかりませんが、撮影ではそのコンセプチュアルアートがものの見事に???です。

???=1、翔太(いや、俺たち)の芸術性が認められる。
  2、女友達美空への(スケベな)気持ちがバレル(俺たちの)。
  3、通りすがりの石屋のオッサンにおもっきりバカにされる(俺たちの仲間)。
  4、父と子の微妙な絆を表現できる。(ボクはいい親父)
  5、いやおうなしの海中投棄による自信喪失と海上保安庁の通達(潔白)


ストンマン(やっぱりなっ)

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400年眠っていた庵治石の音『庵治音』, 「紲(きずな)~庵治石の味~」のこと, 日々のことこの記事のURL

『石琴とコンセプチュアルアート』 への5件のコメント